売買のタイミング:ファンダメンタルズとテクニカル

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ファンダメンタルズとテクニカル、どちらを頼りに売買を行えばよいか分からないというお悩みにお答えします

FXトレードとは外国為替の売買(トレード)で利益を出すものですが、その売買(トレード)のタイミングはいつにするのか、という事にFX初心者の方はお悩みでしょう。

トレードのタイミングの見極めは大きくファンダメンタルズとテクニカルの2種類の分析に基いて行うことになります。

ファンダメンタルズは政治や経済の状況を分析して売買の判断をするもの。

一方、テクニカルはチャートのパターンから売買のタイミングを見出すものになります。

今回はファンダメンタルズ分析とテクニカル分析とはどんなものかを詳しく解説した上で、結局はどちらを頼りにトレードすれば良いのかを紹介していきたいと思います。

FXの値動きを予測する分析には大きくファンダメンタルズ分析とテクニカル分析があります。トレーダーはこの分析結果を元に外貨を売るのか、買うのかの判断をしていくものになります。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析

ファンダメンタルズ分析

各国の経済の状況や政治の動向、関連データの分析結果、それらを元にした将来予測などにより通貨ペアの行方を予想するのが「ファンダメンタルズ分析」です。

経済指標や国の要人の発言を元に今後の値動きを予想するのがファンダメンタルズ分析です

経済指標や国の要人の発言を元に今後の値動きを予想するのがファンダメンタルズ分析です

例えば、アメリカの経済状況が良いなら米ドルを買うとか、イギリスのEU離脱が決まっちゃって経済情勢が悪化するだろうからポンド売る、みたいな判断をしてトレードを行うものです。

情報収集の手段はさまざまありますが、新聞・テレビ・ラジオ・インターネットのニュースに加えて、各FX取引業者が為替に影響を与えそうなニュースを取りまとめて配信をしてくれています。

為替に関連するニュースの量は非常に膨大です。経済新聞一部だけでもかなりの情報量なのにFX取引業者が配信するニュースは小さいものから大きいものまでとても多い。

そのため全てチェックするのはとてもじゃないけど不可能です。

私は大きなイベントや要人の発言、それからテロや災害といった事件を主にチェックするようにしています。不要な情報を排除する意味でテレビやラジオ、またネット新聞の見出し記事(政治、経済、海外の項目)の情報をチェックして、不足分を取引業者配信のニュースでチェックするという流れが良いでしょう。

また経済指標についても、毎日どこかしらの国で何かしらの経済指標が発表されています。これも全部をチェックするなんて到底不可能なので重要なものだけチェックします。慣れてくると為替相場に影響を与えそうな指標とあまり影響がなさそうな指標が分かってきますが、最初の頃はそれが分からなかったりしますよね。

そういう時には「みんなの外為」の経済指標カレンダーが便利です。星5点満点で重要度が掲載されています。

はっきり言ってスキャルピングなど1分足、5分足など短い時間足で勝負する人と数ヶ月単位の長いスパンでトレードする以外は、アメリカの星5つのもの、自分の取引する通貨の星5つのものだけチェックしておけば十分です。

特に私のようにメインは1時間足でチェックして、1日〜数日で勝負を決めるスイングスタイルの場合はそこまで細かい指標までチェックする必要はありません。

テクニカル分析

過去の価格推移を表示するチャート。そこから将来の値動きを予想するのがテクニカル分析です。チャートが作り出す様々な値動きのパターンから、この先どのように動くのかを予想します。

テクニカル分析は過去の値動きとそれを元にしたインジケーターが示すサインから売買の判断を行います

テクニカル分析は過去の値動きとそれを元にしたインジケーターが示すサインから売買の判断を行います

ローソク足の並びから為替の流れ=トレンドを掴み、様々なテクニカル指標が示すサインに従って売買を行っていくものになります。

テクニカル指標は多数あって、相場のトレンドを見るための「トレンド系」相場の買われすぎ・売られすぎといった強弱度合いを見て反発ポイントを探る「オシレーター系」に分けられます。

テクニカル指標の種類 ※代表的なもの
トレンド系 オシレーター系
  • 移動平均線
  • 一目均衡表
  • MACD
  • ボリンジャーバンド

相場が上昇トレンドにあるのか、加工トレンドにあるのか示す。

いわゆる順張り、相場の流れに乗って売買する手法に使われる。

  • RSI
  • ストキャスティクス

相場が買われ過ぎなのか、
売られ過ぎなのかを示す。

逆張り、相場が買われすぎ(売られすぎ)にある時に、その逆をついた売買をする手法に使われる。

為替相場は株と違ってトレンドが出やすく、一度出たトレンドは比較的継続することが多いので、トレンド系の指標を使ってトレンドを見極めて、その波に乗ることが大事です。

いわゆる順張りを行うトレーダーが使用することが多いのがトレンド系になります。

一方、オシレーター系の指標は「一定の範囲で相場が上下の動きを繰り返す持ち合い相場の際にどこで反発するかを見極める」「トレンドが転換するポイントを見極める」という用途で使われます。

オシレーター系は逆張り派が利用すること多い分析手法です。

私は一目均衡表と移動平均線を使ったいわゆる順張りのトレードを行っています。

ファンダメンタルで方向性を定め、テクニカル分析で売買する

ここまでファンダメンタルズ分析とテクニカル分析について解説してきましたが、結局どちらをどう使って売買の判断をするのかという事ですが、、、

私のようなスイングスタイルの場合、

重要なファンダメンタルで方向性を定めて、細かいトレードのタイミングはテクニカルで見極めるというものが良いのではないでしょうか。

ファンダメンタルズの中には相場の流れをそれまでとは全く逆に動かす程の影響力を及ぼすものがあります。最近で言えばイギリスのEU離脱を問う国民投票やアメリカ大統領選挙などがそうでしょう。

国の経済状況や政治を分析して、半年後、1年後にはこうなっているだろうと予測することはとても大事です。デイトレ、スイングのように数時間〜数日でトレードを終えるスタイルであっても、流れに沿って売買すれば利益が出やすいのです。

私はファンダメンタルズで「ここから上げそうだな」とか「下がる要因が出てきたな」とか大きな方向性を見極めて、どこでエントリーするのかという細かいポイントはテクニカル分析で見極めるようにしています。

もちろん方向性を見極める際にはファンダメンタルズだけでなく、週足や日足も見て総合的に見極めるようにしています。

ニュースを誰よりも早くキャッチするのは不可能

経済指標やニュース、政治的イベントが為替に与える影響は大きいです。そのためいち早くこれらの情報をキャッチして売買をしようと思う方は多いでしょう。

しかし経済指標を誰よりも早くキャッチしてポジションを立てるのはほぼ不可能でしょう。例えば日銀が発表する例に出してみれば、それを発表する前に一部の人は結果を知っているという事、そして予め情報をキャッチしている国の投資機関が発表を受けて動く方向に予めポジションを立てていることだろうと思います。

ファンド勢についても同様で、様々なネットワークを通じていち早く情報をキャッチしようと競っていますから、個人投資家は到底敵いません。

一般の個人投資家はどんなネットワークを使おうとも鮮度の落ちた情報しか手に入れることができないのです。

もっとも、私はこうした国の投資機関やファンド勢は経済指標の結果に関わらず、それをトリガーとしてどちらかの方向に動かすというのは予め決めているのではないかと思うのです。

彼らの資金は非常に膨大ですので、その気になれば数百pipsを動かすのなんて容易いことなんです。その中でどこに多くのストップが溜まっているのか分かれば、一気にそのストップに目掛けて相場を動かしてしまえば良いのです。

指標や要人の発言で相場が大きく動く要因はこの辺りにあるのではないかと思います。個人投資家がどう動いたのかとか、そんなのは関係ないと思います。

ファンダメンタルズの結果、どう動くのかは予想が付かない

またファンダメンタルズは基本的に好材料であればその国の通貨が買われ、悪い材料であればその国の通貨が売られます。

例えばアメリカの経済指標が良い、アメリカが好景気だとなればドルが買われ、アメリカの経済指標が悪ければ、アメリカは不景気だからドルが売られるという構図になります。

しかし、良い経済指標だから必ずしも買われる、悪い経済指標だから必ずしも売られるとは限りません。

結果が悪くてもその国の通貨が買われるなんて事が度々起こります。そんな時にFX業者のアナリストは「材料出尽くしで、、、」とか後付で解説をします。

結局、ファンダメンタルズの結果、どっちに動くかなんて殆ど全く予想する事はできないんです。

そもそもFXは国の通貨の取引をするというもの。言ってみれば国の株なんです。通貨の価値というのは国の強さを示すようなもので、それが一つの経済指標で動くということは滅多にないのです。

また国の通貨は取引料が非常に膨大であるため、これもまた一つの経済指標の良し悪しで大きく動くことはないのです。

もっとも上で書いたように、経済指標で相場が大きく動く影に国の投資機関やファンド勢が影響があり、あくまで経済指標を一つのキッカケとして、彼らが思っている方向に動かしているのだと思います。

私たち個人投資家ができることは投資機関・ファンド勢のやりたい事に乗っかること、もしくはこれに巻き込まれないようにしておくことなのです。

なぜテクニカル指標が効くのか?

FXを取引する人は世界中にたくさんいます。投資ファンドや国の中央銀行のディーラーたちもそうですし、個人投資家も皆こぞってテクニカル分析を用いて売買を行っています。

数pipsとか僅かな誤差を取るためにはテクニカルの力なくしてはありえないのです。

多くの人達がテクニカル分析を行うので、テクニカル指標が効いて、売買のサインとなる。これがテクニカル指標が効く理由なのです。

多くの人達が売買をするポイントで、多勢に加わる形で売買を行うことがFXで勝つためのコツとなります。つまり多くの人が見ているテクニカル指標を用いることが重要なのです。

多くの人が見ているテクニカル指標はシンプル

テクニカル指標をいくつも複雑に組み合わせて使っている人もいますが、実はこれってあまり意味がない事なんです。

上にも書いたように多勢に加わる事がFXで勝つコツ。つまり多くのトレーダーが見ているテクニカルを使うというのが多勢に加わる近道なのです。

既にあるテクニカル指標(インジケーター)を複雑に組み合わせて、よく分からないロジックを組んだテクニカルを多くの人がこぞって使ってると思いますか?

多くの人に使われているのは二次加工をしないシンプルなテクニカルだけなのです。

例えば単純移動平均線とか、一目均衡表とか、ボリンジャーバンドなどですね。これらもパラメーターをおかしな形に設定しないで、デフォルトの標準的なものを利用していると思います。

勝率100%の魔法の手法なんてない

初心者の人がやってしまいがちなのは、勝率を高めようと必死になって無敵の魔法のテクニカル手法を探すという事です。

はっきり言ってそんな手法はこの世に存在しません。

勝率だけで言えば20%、30%あれば十分です。儲けているトレーダーは少ない勝率の中でいかに損失を抑えて、利益を伸ばすのかに専念しています。

これに気づくまで多くの時間を費やすトレーダーは非常に多いのです。

ファンダメンタルとテクニカル・まとめ

  • ファンダメンタルズは国の経済状況を示す統計データの公開や、政治家などの要人の発言のことで、これをキッカケとして相場が大きく動くことがある
  • テクニカルは過去の値動きをベースに先の値動きがどのようになるのかを予測するもの
  • 基本的にはファンダメンタルは大きな方向性を見極めるもの。トレードのタイミングはテクニカルによって決める
  • ファンダメンタルズの経済指標や要人発言を誰よりも早くキャッチするのは不可能。それの分析や予想をすることは時間の無駄
  • 100%勝てるテクニカルは存在しない。20〜30%で勝てるテクニカルで損失を少なくして、利益を伸ばす方法を考えていくことが勝つための最短ルート

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