FXトレードを行う上では為替の動きを分析して、値動きをしっかりと予想しなければばなりません。
「いきなり分析といっても分からないよー!」という方へ、、、
相場分析に必要なことを解説していきます。
為替の行方を予想するための材料は大きく分けてファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の2つがあります。
この2つを駆使して、今後の為替が上がるのか、下がるのか考え、どこで売買を行うのか戦略・方針を立てて行くことになるのです。
ここではファンダメンタルズとは何か、どうやって売買に役立てていけば良いかを解説していきます。
ファンダメンタルズの中でも特に重要な経済指標については下のページで紹介しています。
https://fx-kawase.site/wp/lecture/fundamentals-analysis/fundamentals-matome
ファンダメンタルズとは?
まずファンダメンタルズ分析は簡単にいうと国や企業の経済状況を示すもの、社会的な要因だと考えてもらえればOKです。 株で言えば企業の業績、財務状況がそれに当たります。
FXでは通貨のやり取りを行うので、国の経済状況を示すものがファンダメンタルズとなります。
具体的には経済成長率(GDP)や雇用系指標(失業率や新規雇用者数など)、物価指数(CPI・PPIなど)、国際収支(経常収支・貿易収支など)、などがあります。
また金相場や原油相場を代表する商品相場もファンダメンタルズに含まれています。
原油価格が下落すれば産油国の貿易収支が下がりますから、その国の通貨は売られる傾向が出て来るのです。
経済指標や商品相場に付け加えて、国の要人(大統領、首相、中央銀行のトップなど)の発言や選挙(最近で言えばアメリカ大統領選挙、イギリスEU離脱を問う国民投票)なども為替の値動きに大きな影響を与えるファンダメンタルズとなります。
こうした材料を元に未来の為替の動きを予想することがファンダメンタルズ分析なのです。
どうやって用いれば良いのか?
ファンダメンタルズは国の経済状況を示すものなので、為替の行方に大きな影響を与えます
そこでファンダメンタルズ分析を用いて為替の未来の値を予想してトレードに活かすことができます。
しかし、
「2カ国の経済状況を見て、経済状況が悪い国の通貨を売って、良い国の通貨を買えばいいのね」
という訳には行かないのです・・・
ファンダメンタルズは国の経済状況を示すものですが、為替相場はそれだけで動くものではないのです。
為替相場は日々のニュースやテクニカルの結果を踏まえて動いていくものなのです。
単に経済指標が良いからと言って、その国の通貨が買われるものではありません。
いくら経済指標が良くてもテロや紛争が起きてしまえば、政情不安やリスク回避の観点からその国の通貨が売られることもあるのです。
経済指標が悪くても逆にその国の通貨が買われることもあります。
ファンダメンタルズ分析はそれ単体ではなく、様々な要因が複雑に絡まり合って値動きとなって表れてくるので、多角的な視点が求められるのです。
活用のポイント
ファンダメンタルズの活用のポイントはズバリ、
実際の値動きとファンダメンタルズの差異
にあります。
どういうことか?と言いますと、
例えば円と米ドルの取引で、アメリカの景気は良く、日本の景気は悪いのに日本円が買われすぎといった場合に、円売りドル買いを行いアメリカ株を購入する流れを予測して、ドルを買っていくといった形です。
ファンダメンタルズ要素と為替の値動きのギャップを埋めようと売買を行っていくものになります。
これは数分とか数時間といった短い時間足では効果が出ません。
数ヶ月先、1年先を見越して売買を行う際に有効なのです。
短い時間足では突発的なニュースや大きな資本を持つファンドなどの仕掛けにより大きな流れを無視した突発的な動きもあるからです。
つまり、
ファンダメンタルズ分析の本丸は長期トレードなのです。
もちろんスイングやデイトレでもファンダメンタルズの活用できる場面はあります。
例えば指標の発表時などがそれです。
指標の結果がアナリストなどの事前の予想値から遥かに相違していれば大きな動きが期待できます。
一旦片方に大きく動けば、多くのトレーダーが設定していたストップを引っ掛けることになり、結果として更に大きく動き出すことがあるのです。
また、数時間から数日で結果を出すトレードスタイルでも長期の流れに従えば結果が出しやすいです。
それが最も顕著だったのは2012年後半と2013年春の黒田砲です。
2012年後半は第二次安倍内閣の誕生が確実となっていて、それが実現すれば円安へさらに加速するだろうと円売りの一方通行でした。
2013年春の黒田砲の時も日銀が円の流通量を倍増させるというものだから、円の価格が下がっていったのです。
この際、一時的にドル円チャートが下がっても、トレンドが上昇と出ているので、長期目線でレバレッジを低くしてロングを行っておけば儲けが出ていたのです。
ファンダメンタルズ分析の弱点
ファンダメンタルズは為替の値動きを左右する大きな要因です。
指標で大きく価格が動く瞬間を狙うトレーダーもいます。
しかし、ファンダメンタルズには大きな弱点があります。
それは、
個人投資家は鮮度の落ちた情報しか手に入れられないということ
例えば国が発表する経済指標なんかは予め中央銀行や大手仕掛け筋が情報を得ていると思います。
株で同様のことがあればインサイダーとなってしまいますが、FX・為替取引にそのような違反はありません。
FX各社もいち早い情報提供に努力をしていますが、それにも限界があるのです。
そうした情報を得た中央銀行やファンド勢は指標発表前にポジションを仕掛けていたりするものです。
それらを相手に指標で一攫千金を狙おうなんて無茶な話だと思いませんか?
また指標結果の良し悪しでどっちに動くのかは予想がしにくいものです。
指標結果を受けても全然動かない時もあります。
結局、いち早く指標結果を得てトレードに活かそうというのは無理なものがあるんですね。
Betty流ファンダメンタルズの使い方
私なりのファンダメンタルズの使い方をご紹介します。
まず、私のトレードスタイルはスイングトレード。
数時間~数日でポジションを持って決済をするというスタイルです。
- まずファンダメンタルズはFX会社から配信されているものや、みんなの為替で紹介されているコラムなどを読み、大きな方向性に目処を着けます。
- ファンダメンタルズと週足・日足など大きな時間足でトレンドを見極めた上で、テクニカルを用いて1時間足でエントリーポイント・ストップポイント・利食いポイントを見極めます。
- トレンドに従ってエントリーできたら、これを本玉としてポジションを一部クローズしたり、反対ポジションを持って両建てにして、本玉の含み益を出来るだけ延ばしていく。
このような使い方で年間3~400万円ほどの利益を出しています。
まとめ
- ファンダメンタルズ分析は、実際の値動きとファンダメンタルズの差を読んで、長期での方向性を見出すもの
- ファンダメンタルズによって作られたトレンドに乗ることでデイトレ、スイングでのトレードも結果を出しやすい
- 指標での予測、結果を元にどう動くか予想を立てることは困難
- そもそも個人投資家は鮮度の落ちた指標結果しか知ることができない
- 私(Betty)はファンダメンタルズでトレンドを予測して、テクニカルでエントリータイミングを計る形で利用している
ファンダメンタルズの中でも特に重要な経済指標についは下記ページでご紹介していますので、よろしければ併せて御覧ください!
https://fx-kawase.site/wp/lecture/fundamentals-analysis/fundamentals-matome
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