イギリス最高裁判所は「EU離脱には議会承認が必要」との判決を出した

1月24日、イギリス最高裁判所にて「EU離脱に向けた手続きには議会承認」という審判が下されました。

実はこの裁判、一審でも同様の判断が下されましたが、2017年3月までに手続きを開始したい政府はその判決を不服として上告していました。

私は世のアナリストと同様に12月に最高裁の判断が下されるものと予想していました。
その時の記事がこちらです。

https://fx-kawase.site/forecast/5th_dec_16

全然、判断が出ないな〜と思ってたら、ようやく出た!って感じなのが1月24日のできごとです。
(おかげでポンド円損切りとなっちゃいましたが・・・(´ヘ`;))

その時のポンドの値動きと、今後のポンドの向き合い方を解説していきます!
ポンド絡みの通貨をトレードする方は参考にしてみて下さい♪

Contents

1月24日のポンドの動き

1月24日のポンド円の相場

1月24日は雲中から雲下に出てきて、いつもなら「ここから急落だぞ」という展開だったので、ショートを指値していましたが、上記のイギリス最高裁の判断によって荒れた相場となりました。

私のトレードは失敗しましたよ〜

141.400S →141.813 -41.3pips @3

141.593S →141.813 -22.0pips @5

赤い矢印を指したところ、僅か15分の間に100pipsの行って来いです。これは取れませんよね〜

EU離脱のゴタゴタまとめ

年明けからイギリスのEU離脱に絡んだ話題で、ポンド絡みの通貨ペアは大荒れです。

最高裁の判決とその前後のBrexitのゴタゴタをまとめてみました。

1/8 メイ首相がEU離脱に向けた手続きの方針・戦略を発表すること明かす

1/15 イギリスメディアでハードブレグジットになるのではないかとの報道

1/17 名首相の演説:ハードブレグジットだがEU市場とのアクセスはキープしたい

1/20 トランプ大統領就任式&就任演説

1/24 イギリス最高裁の判決

1月だけでもこれだけのイベントがあったのです!大きな値動き、それも予想外の動きで2017年の年明けの相場、特にポンド絡みは非常に読みづらくなっています。

今後のポンド絡みにどう向き合うか

目先はイギリス議会でどう承認を得るのかだと思います。

もともとEU離脱に反対だった議員が多かったのですが、国民投票の結果を支持することを表明している方が多いようです。

なのでEU離脱通知については問題なく承認されるだろうというのが市場の予想です。
(これも最近の流れからするとどうなるかは分かりませんが、、、)

ただメイ首相は単一市場への完全なアクセスがなくなるのは致し方ないという見解を示していましたが、これに対して主要野党である労働党がどのように修正を求めるのかが注目されています。

その結果によっては再びポンドが大荒れとなるんじゃないかなぁと予想しています。
議会での審議の詳細が報じられる度に、通常の動きとは異なるような展開があるかもです。

イギリス政府は2017年3月までにEUに離脱の通知を行い、離脱に向けた手続きに入りたい意向ですが、これが成されるまでポンド円は予想外の動きをするかも、、、

EU離脱通知、手続きが開始されるまでポンド絡みの通貨を取引する方はイギリスのファンダメンタルズは要チェックするようにしましょう。