以前の投稿の「雲上から雲下に抜けた時には大きな下落が待っているのです」の中で、「週またぎを避けたい」と書きました。
FXは世界のどこかの市場が開いている限り24時間動き続ける相場ですが、当然土日は休場となります。この休場の間に大きな事件、ニュースがあると成立していないオーダーが溜まって、週末のクローズから大きく値を開けてオープンを迎えることがあります。
これは2013年9月27日に158.450でクローズして、週明け9月30日に157.613で大きく窓を開けてオープンした時のものです。その差は約80pips!週末時点でロングを持っていたら、意図しない位置で損切りを食らうことになるのです。もちろん、この程度の窓は数年FXをやってきている方には何も珍しくはないでしょう。
FXに限らず投資を行うものにとって、勝つため・稼ぐために一番大切なテクニックは何でしょう?
私はテクニカル分析でもファンダメンタルでもなく、資金管理だと考えています。
FXも株もトータルで利益が出ればいいのです。一番避けなければならないのは、資金が尽きてこれ以上投資を続けられなくなる状態、つまり退場です。
今のレバレッジなら何枚張れるのか、どれだけ逆行したら損切りすべきなのか、全て自分の口座にある資金を考慮して計算の上で張っています。利食いできるのか、損切りしなければならないのか、エントリー前には分かりません。10連敗以上する事だって度々あります。その中で資金が尽きてはいけません。
自分が利食いをする時平均してどれだけ稼げるのか、損切りする時の平均は、そして勝率は。これらを全て考えて、トータルでプラスになるように資金の分配を考えるのが投資ではないでしょうか。
少し話が逸れましたが、週明けで窓を開けて、思わぬ所で損切りするというのは、上の資金管理のコントロール外で損切りするという事です。これだけは絶対に避けなければなりません。
FXで窓を開けるのは週明けの時だけではありませんが、週明けが窓を開ける可能性が最も高いのです。そして開く窓も大きくなりがちです。週を持ち越して、窓によって思わぬ所で損切りというのはリスク以外の何ものでもありません。
リスクを避けて、狙いやすい時だけ狙う。ちょっぴりズルいと思うかも知れませんが、FXで勝つには戦いやすい土壌でしか戦わないというのが有効なのです。
週をまたいだポジションキープ・持ち越しは危険が伴うものです。ただ長くトレードをやる中ではそれが必要となるケースもあります。持ち越しを行う場合には、そのリスクをしっかりと把握して資金管理の範囲で行うようにしましょう。
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