窓だけを頼りにしたトレードは超危険
このブログで事あるごとに窓埋めはオカルトと言い続けてきました。窓を利用してFX投資を行う手法もあって勝率も高くなりますが、私はこの窓をあまり信用していませんし、窓だけを頼りにトレードを行うことは皆無です。
窓とは・・・
窓とは取引時間外に大きなニュースなどで注文が入り、オープンと同時に終値と差を開けてスタートする状態の事を言います。チャートでみるとローソクとローソクの間に空間が生じるものを窓と呼んでいます。
百聞は一見に如かず、言葉で説明するよりチャートを見てもらった方が分かりやすいかと思います。
FXは週末を覗いて24時間動き続けるので、窓が空くとしたらほぼ週明けオープンの時だけとなります(稀にオープン最中に窓が開く時もあります)。株は毎日オープン・クローズがあるので窓が毎日のように生じます。
チャートの動きは窓を埋める傾向にあります。
例えばポジションを持っている人で、窓が開いたことにより利幅が大きくなっている人であれば利確をして、より大きな差益を取ってしまおうと心理が働きます。
逆にある程度投資の経験があってノーポジションの人なら、窓が埋めやすいと知っているので、窓埋めの方向でポジションを持ちます。
こうした心理的背景からFXの窓は比較的埋めやすいのです。
窓埋め過信の危険性
窓は埋めやすい傾向にあるとは言え、絶対ではないので過信するのは危険だと思います。
例えば下のチャート
チャートの左端で大きく窓を開けたまま大きく下落しています。これは2015年7月のポンド円のチャートで、2015年9月25日現在もこの窓は埋まっていません。
私は窓埋めをあまり過信しないので、窓埋める前に節目で売って利益を出しています(緑の矢印が売ったポイントで緑の点線が売った価格)
このように窓を明けたまま埋めないケースは多分にあるのです。数年単位など本当に長〜い目で見れば埋めるのかも知れませんが、その間の含み損に耐えられるか考えてみるといいと思います。上のチャートで言えば窓埋めを期待してオープンと同時にロングを1万通貨入ったとしたら、このチャートの時点だけで-7万円の損失を抱えることになります。それだけ含み損を抱えるよりは、ある程度の時点でサッサと損切りして別のポジションを狙った方が稼げるチャンスは多くなるのです。
窓埋め狙うにしても必ず損切りを
上のチャートからも分かるように窓はすぐに埋めるとは限りません。大きく逆行していくケースも多々あります。窓に限らずFX投資では必ずストップ(損切り)を設定することをオススメします。窓埋めを狙う場合でも、「ここまで逆行したら切る」というポイントを予め設定しておくべきでしょう。いつまでも大きく含み損を抱えた塩漬けポジションを持ち続けるより、見切りをつけて損切りして、違うポイントを狙った方が稼げるのです。
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