9月28日衆議院が解散され、10月22日に衆議院議員総選挙が開催されることとなりました。
選挙と為替相場の相関関係が気になっている方も多いと思います。
ここではFXトレーダーのための「選挙とFX相場の相関関係」について解説します。
私は政治の知識が沢山あるわけでないのですが、FXトレーダー目線で分かりやすく解説していこうと思います。
選挙と為替相場の相関関係
選挙と為替相場の相関関係は大いにあります!
経済・金融政策や国防に関する方針が選挙前の公約に盛り込まれています。
選挙結果が分かると、
「経済・金融政策によって景気が良くなる」
「金融締め付けが公約に掲げられていたから景気が悪くなる」
といった予測を投資家が行い、大量のポジションが移動するため、選挙前後は大きな相場変動が起こります。
最近では「イギリスEU離脱是非を問う国民投票」、「アメリカ大統領選挙」の際の値動きを見てみれば、いかに選挙が為替相場に与える影響が大きいのかよく分かります。
イギリスEU離脱是非を問う国民投票の際の為替相場
2016年6月23日に行われた、イギリスのEU離脱是非を問う国民投票。
イギリスがEU離脱すれば、経済的混乱が起きると考えられていたため、離脱派が優勢と報道があって以降、リスク回避のため投資資金が引き上げられる動きが起こりました。
2016年アメリカ大統領選挙の際の為替相場
2016年11月8日に行われたアメリカ大統領選挙。
この時はトランプ氏優勢が伝えられ、政治への不安から一時ドル売りが見られました。
しかし、トランプ氏の経済政策への期待から一気に相場が逆転。
選挙後もその期待からドル買いの一方的な相場展開となりました。
選挙前後の為替相場を読むコツは?
選挙前後の為替相場を読むコツは2つです。
・事前の予測
・選挙の結果で何が起きるのか?
この2つをしっかり把握しておけば、為替相場の値動きを読むのは難しくはないと思います。
選挙の結果で何が起きるのか?
選挙前後の為替相場で大切なのは、選挙結果で何が起きるのかということ。
例えば、「イギリスEU離脱を問う国民投票」では離脱となれば経済的混乱が起きるし、EU残留となればリスク回避のため控えられていた投資が活発になる。
アメリカ大統領選挙であれば破天荒なトランプ氏が当選ならリスク回避、ヒラリー氏当選ならリスクオンで投資活発化(結果はトランプ氏の経済政策への期待から投資活発化しましたが^^;)
日本の衆議院選挙、参議院選挙はもっと簡単だと思います。
経済活発化の政策や金融緩和を掲げる自民党が優勢となれば、投資活動が活発化します(円を売って、ドルを買う動きが加速)。
反対に野党が議席の多くを占めて、自民党の政権運営が難しくなると、投資活動は消極的になります(ドルを売り、円に戻す動きが活発化)。
このように選挙結果によって経済状況はどう変わるのか?
予想するのはそれほど難しくはないと思います。
事前の予測をしっかり把握する
選挙前にはいろんな有識者が選挙の行方を予想しています。
それらをしっかり確認しておけば、大方の予想は付くと思います。
そしてその予測と「選挙の結果で何が起きるのか?」を把握しておけば、選挙後の値動きの傾向は読みやすいのではないかと思います。
ただ難しいのは、予測が五分の場合です。
「イギリスEU離脱を問う国民投票」「アメリカ大統領選挙」も事前の調査では五分、有識者n見解も分かれていました。
こうした事前の予測が難しい選挙の場合は、選挙前後の値動き・ボラティリティも非常に大きく荒れた展開となるので注意が必要です。
選挙前後の取引は控えるべき?
選挙前は様子見のため値動きが少ないのですが、選挙の結果が分かると非常に活発な取引がされます。
それでは選挙前後の取引はどうすべきでしょうか?
個人的な意見ですが、
・選挙前の取引は控える
・選挙後はトレンドに乗るようにトレード
という形でトレードしています。
選挙前の取引は控える
選挙では何が起きるのか全く分かりません。
事前の調査や有識者の意見がひっくり返されることも珍しくありません。
そのため選挙結果を受けて大きな値が吹っ飛ぶようなフラッシュクラッシュが起きる可能性があります。
私はテクニカルをベースに取引しているので、そこで勝負がしやすい時にトレードを行いますので、選挙前の取引は控えるようにしています。
ただ選挙前に取ったポジションは大儲け、大損が生まれやすいものでもあります。
余剰資金で一か八かの大勝負に出るのなら、それも一つのやり方だと思います。もしそれをやるのであれば、国内口座ではなく、海外口座で取引するようにしましょう。
こうした場面で、国内口座で取引をして追証となり、大きな借金を背負う方も少なくありません。
参考:「瞬間的な急落から資産を守る方法は?」
選挙後はトレンドに乗る
選挙後は分かりやすくトレンドが出る場面が多いです。
2012年衆議院選挙や2016年アメリカ大統領選挙がそれですね。
選挙結果が出て、少し時間が経てばトレンドが顕著に出てきます。
「そろそろ下がりそう」「テクニカル的に反転しそう」と逆張り志向にならずに、トレンドに乗って順張りするのが吉です。
コメント