様々な通貨

FX投資は様々な通貨ペアを取引する事ができます。

業者にも拠りますが、取引できる通貨ペアは数十、数百の種類があります。

でも・・・

「ドル円も取引して、ユーロドル、ポンド円、豪ドルも取引したい」
と考えていませんか?

FXを行う人の中には色んな通貨ペアを並行して同時に値動きを追いながらトレードを行う人もいますが、個人的にはこのやり方はオススメしません。

私は通貨ペアを1つ、多くても2つくらいまでに絞って取引をする事をオススメしています。私の場合、それがポンド円なのです。

ブログやSNSを通してできたFX仲間でも儲けている人の殆どは通貨ペアを限定して、その中でトレードを行っている人ですʕ•ᴥ•ʔ

逆に様々な通貨ペアを取引している人はなかなか勝てずにいる方が多いんです(。☓д☓。)

Contents

通貨ペアを限定する理由

通貨ペアを限定するのには理由があります。

簡単に言ってしまうと通貨ペアによって値動きが違うということ。そして、通貨ペアの動きの特徴を熟知して、パターン認識をできるようにすると勝ちに繋がりやすいのです。

通貨ペアによって値動きが違い、通用するテクニカルも違う

通貨ペアによって動きが異なるのだから、用いるテクニカルもそれによって変えなければなりません。

それにも関わらず、複数の通貨ペアを同じテクニカルでトレードしようとする方を多くいます。FX投資はそれで通用するほど甘くはありません。

私の場合、ポンド円で節目と一目均衡表を使ったトレードを行っていますが、これはポンド円だからこそ通用するやり方なのです。

一時期、ポンドドルやユーロ円、ユーロドルを同じ手法で取引していたこともありますが、思うように利益を稼ぐことはできませんでした。

そこで取引する通貨ペアをポンド円だけに限定した所、安定して大きな利益を出せるようになったのです。

例えば下の2つのチャートを御覧ください。

ポンド円とユーロ円のほぼ同時刻のチャートです。ポンド円ではSMA100に上値が抑えられて反転しています。

一方同時刻のユーロ円ではMA100が全く効いていません。この場面ではMA100を意識する必要はないのです。

ポンド円ではSMA100が上値を抑えている
ユーロ円ではSMA100は全く意識されていない

移動平均線(SMA)は時としてサポート・レジスタンスとして機能します。そちらについて書いた記事は下にあります。

参考記事:本当に正しい移動平均線の使い方

通貨ペアによって手法の向き不向きは必ずあります。

どうしても複数の通貨ペアで取引を行いたい場合は、用いる手法が共通して通用する通貨ペアを探すようにしてみるといいのではないでしょうか。

この時には必ずご自身でテストをしてから行うことをオススメします。

一般的にはポンド円とユーロ円、そしてポンドドルとユーロドルの組み合わせは同じヨーロッパの通貨だから似た動きをするという書き込みや記事をよく見ます。

確かにどちらかが上げたらもう一方も上げるといった事は度々見られますが、同じ手法が通用するかどうかは別の話なのです。

なので、必ずご自身の手で同じ手法が使えるかどうかデモを使って十分に検証する必要があると思います。

通貨ペアによって手法を切り替える難しさ

通貨ペアによって使うテクニカルをいちいち切り替えるのは容易い事ではなく、よほど器用にやらなければ難しいでしょう。

FX投資を行う方々の多くは、FXが副業で本業が別にある方々ではないでしょうか。

本業の傍ら、仕事の合間を縫ってチャート見ている方が、通貨ペアをいくつも見て、それぞれ別のテクニカルで分析を行うなんて無理ではないかと思ってしまいます。

いろんな通貨ペアの動きをしっかりと追っていたら本業が疎かになってしまいますよね。

そうなってしまっては本末転倒。副業が副業ではなくなってしまいます。

副業としてFX投資を行うのであれば、手法も数を限定するべきだと思います。

通貨ペアと同様に手法も絞り込むことの重要性を書いた記事は下の通りです。

https://fx-kawase.site/trade-theory/selection_is_good_way_to_progress_fx

通貨ペアを限定してもチャンスは沢山ある

通貨ペアを増やす理由は沢山のチャンスを得たいという方が殆どではないでしょうか。

もちろん通貨ペアを増やせば、その分だけエントリーの機会は多くなります。

しかしそれは決して稼げるチャンスが増えるという意味ではありません。

損をする機会も増えてしまうからです。

儲けるために通貨ペアを増やしても、殆どの場合、失敗トレードばかりに繋がってうまくいかないケースが多くなります。

であれば、通貨ペアを限定して、エントリーポイントや利食い、損切りのポイントを見極める目を養った方が有意義だと私は思います。

勝てるかどうか分からないポイントで10回トレードを行うより、
勝つ確立の高いポイントで1、2回トレードをする方がよっぽど稼げます。

ドルならドル、ポンドならポンドの動きや傾向をうーんと詳しくなって、自分が「ここは勝てる」というポイントをひたすら待つ方が、色んな通貨ペアの値動きを追いかけてエントリーポイントを探すよりよっぽど稼げるのです。

まとめ

①通貨ペアによって値動きの傾向が異なるため、通貨ペアを変えるなら手法も異なる

②本業の合間を縫った副業でいくつもの手法を切り替えるのは現実的に無理

③様々な通貨ペアを切り替えながらチャンスを狙うより、一つの通貨で絶対に勝てるポイントを待つほうが有意義

今まで複数の通貨ペアを追いかけて思うように利益が出せなかった方は、通貨ペアを限定してみてはいかがでしょうか?

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