知らないと損をする、海外FX業者のデメリット

こんにちは、副業トレーダーのBettyです(◍•ᴗ•◍)

FX会社を選びはトレードで勝つことにそれほど大きな影響を及ぼしませんが、それでも大事なポイントですよね。

私は海外のFX会社であるXM Tradingをメイン口座として利用しています٩꒰。•◡•。꒱۶

大きな理由としては、「ハイレバレッジにより少額の資金で大きなトレードができる」「ゼロカットにより追証という大きな損失を被ることがない」「NDD方式による透明性の高いトレード」が挙げられます。

私が海外FX業者のXMをメイン口座としている3つの理由」の記事で海外FX会社のメリットを詳しくご紹介しています。

ただ海外FX業者が良いこと尽くめかというとそうでもなくて、知っておかないと損をしてしまうこともいくつかあります。

今回はそんな海外FX業者を使う前に知っておくべきデメリットについて紹介いたします。

Contents

海外FX業者のデメリット

海外FX業者にはゼロカットという口座資金がマイナスになっても追加での資金が要求されない(追証がない)素晴らしいアドバンテージが得られます。またハイレバレッジやNDD方式による透明性の高いトレードが可能など海外FX業者のメリットを挙げだしたらキリがないのです。

しかし当然、海外FX業者にもデメリットはあります。海外FX業者の口座を持つに当たって知っておくべきデメリット・リスクは以下の4点です。

  • 金融庁からの許可を受けていない
  • トラブルが置きた時には泣き寝入りするしかない
  • 税金が国内FX業者より不利になる場合もある
  • 繰越控除ができない

これらについて詳しく説明していきます。

金融庁からの許可を受けていない

まず一番のデメリットというか不安要素になるのですが、「金融庁からの許可を受けていない」という点が海外FX業者を使う上で知っておかないとならない部分です。

日本に拠点を置き、顧客を集め、FX会社として取引を行うためには金融庁から許可を受けなければなりません。
しかし日本に拠点を置かずに、海外から日本人顧客を集める行為を行っている業者に対して度々金融庁が警告を出しています。

無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について

無登録で金融商品取引業を行っているとして、金融庁(財務局)が警告書の発出を行った者の名称等を掲載しています。

警告書の発出を行った無登録の海外所在業者

無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について

XMの運営を行っているTrading Point社やAXIORYなど私がメインで使っている口座やトレーダーからの評価が高い海外FX業者は軒並み名前を連ねています。

XMやAXIORYなどはこの警告を無視して海外に拠点を置き、そこから日本人向けに顧客の勧誘を行っているんですね。

仮に金融庁の警告に従うと、日本人向けへのサービスを停止するか、金融庁の認可を得るためにレバレッジ25倍、ゼロカット制度の廃止などを行わなければなりません。

日本人トレーダーとしては、安心してトレードするために金融庁の警告には従って欲しいところですが、そうなると現状のサービスの提供ができなくなってしまいます・・・

トレーダーにとって非常に有利な条件を提供するということは、裏を返せば業者優位になっている日本のルールに従わなければならなくなるんですね。

トラブルが起きた時に泣き寝入りするしかない

直接的なトラブルとして最も大きいのは、トラブルが起きた際には自分で対処しなければならないという事です。

例えトラブルが起きても自身で対処ができればまだ良くて、上述の通り金融庁の許可を受けていない業者なのでトレーダーは日本の法律から守られてなく、泣き寝入りするしかない状況がほとんどなのだそうです。

例えばYahoo!知恵袋では下記のような質問が寄せられていました。

質問

LANDFXという海外FX業者に資金を預け取引した後

・利益分を取引利益から消された
・口座凍結された
・損失取引だけ有効にされた
・出金拒否された

という方っていらっしゃいますか?

友人が上記のような状況に追い込まれました。
弁護士を使いましたが返還されず、どのように返還させるか検討しています。
詐欺であることは間違いないのですが、何かいい方法が無いか法的手段以外で教えて下さい。
法的手段は海外相手で相手方が免許業者ではないので意味がないと思っています。

回答

在日の方の会社ですよね。まだここに口座を開く人がいて驚きです。一応はNZライセンスなので、FDRに仲裁の申し立てはしたんでしょうか。

1.代表者の生活基盤が日本国内である事が証明できれば刑事事件にできるかな。
2.1がダメでもアフィリを通していれば、そのアフィリに請求できそうな判例あり。

LANDFXという海外FX業者に資金を預け取引した後・利益分を取引利益から消… – Yahoo!知恵袋

海外FXを利用していて、よく聞くトラブルとしては、

  • 出金拒否された
  • 利益分を取り消された
  • 口座凍結された

ということを2ちゃんねるなどで見かけることがありますが、こうしたトラブルが起きた際に金融庁無登録のFX業者が相手であると日本の法律では守ってくれないので、自分で対処するしかないのです。

訴訟を起こすにしても海外の業者が相手なので弁護士の手配から何まで非常に大変なことだと想像します。

こうしたトラブルを避けるために、悪徳な詐欺業者であるかどうか、2ちゃんねるやYahoo知恵袋、Twitterの情報を入念に確認するようにしましょう。

とりあえず上の質問で出されているLAND FXは良くない評判も結構目にするので、ここで口座開設はしない方が良いかと思います。

私がメイン口座として使用しているXMは2ちゃんねるでも評判が良く、Twitterのトレーダー仲間の多くも使用していて、出金拒否などのトラブルもないので、選ぶとしたらここが良いかと思います。

税金が国内FX業者より不利になる場合もある

海外FX業者を利用して利益を出した場合、そこに掛かる税金が国内FX業者を使った場合と異なるので、税金が不利になる可能性があります。

国内FX業者を使った場合、申告分離課税となるので20万円以上の利益を出せばFXの利益に対して一律で20.315%の税金が掛かります。

しかし、海外FX業者の場合は利益額に応じた累進課税となります。具体的には下記の表をご覧頂ければと思います(ここに復興特別所得税として基準所得税額の2.1%が加わります)。

海外FX業者を利用した場合、稼いだ額に応じて税率が違う
参考:所得税の税率|所得税|国税庁

ざっくり言えば695万円までであれば海外FX業者の方が国内FX業者よりお得となります。しかしそれを超えると海外FX業者の方が税率が高くなってしまいます。

これは海外FX業者が金融庁の認可を受けていないので、国税庁の見解としては「金融商品取引法の店頭デリバティブ取引に該当しない(投資ではない)」見なされるのです。そこで総合課税(雑所得)となるのです。

ただ、この税制の部分は海外FX会社と国内FX会社を上手い形で切り替えることで、税金をうんと抑えることができます。

例えば、

  • 695万円の利益が出るまでは主に海外FX会社を使う
  • 695万円に到達したら国内FX会社オンリーでトレードする

といった形です。こうすればFXでガッツリ稼ぐことができる人も税金をうんと抑えることができるようになります。

繰越控除ができない

海外FX業者の場合は繰越控除ができない点にも注意が必要です

繰越控除とは、国内FX業者を使っていて損失が出たとしても、それを確定申告することで、次の3年間で利益が出ても損失を相殺することで税金を抑えることができるというものです。

繰越控除の解説図

国内FX業者を使った場合過去3年の損益を通算して申告ができますが、海外FX業者の場合がそれができないという事です。

例えば、前年に-100万円の損失を出して、翌年に300万円の利益が出たとします。

【国内FX業者の場合】
3年間の損益通算が可能なので支払うべき税金は、
(300万円-100万円)✕20.315%=463,000
つまり2年間で463,000円の税金を支払えばOKです。

【海外FX業者の場合】
-100万円の損失を出した前年には税金を支払わなくても良いのですが、300万円の利益を出した年にはそのまま税金が掛かってきます。
300万円✕20.21%=606,3000
2年間トータルすると606,300円の税金を支払わなければならないのです。

このように計算してみると海外FX業者の場合の方が税金面で損をしてしまうケースもあるんですね・・・

FXの税制度については、「FXのかんたん確定申告マニュアル」の記事の中で紹介していますので、気になる方はご参考にどうぞ。

https://fx-kawase.site/trade-theory/tax_return_fx

海外FX業者のデメリットまとめ

海外FX業者のデメリットと起こりうるリスクについて説明してきました。
税金の部分に関しては気をつけていれば損をすることはないですし制度なので仕方がない部分はありますが、海外FX業者との間にトラブルが起きた際には大きな損失を被ってしまいます。

海外FX業者にはハイレバレッジやゼロカットによる追証なしというメリットがありますが、それは金融庁の警告を無視しているからこそ提供できるサービスなのです。

金融庁の規制対象外となることで魅力的なサービスが受けられる反面、出金拒否や利益の取り消し、口座凍結などのリスクがあり、もし起きてしまった際には日本の法律では守ってもらえないので自分で対処するしかありません。

こうした事をきちんと理解した上で海外FX会社を利用するようにしましょう。

海外FX業者のデメリット・リスクを軽減するには?

私はこれまで書いてきた海外FX業者のデメリット・リスクを理解した上で海外FX業者であるXMをメイン口座として利用しています。

参考までに私が行っているデメリット・リスク軽減方法をご紹介します。

  1. 海外FX業者には大金を入金しない
    ハイレバレッジにより投資金額が少なくても大きなトレードは可能なので、私は少額(現在は20万円ほど)しか口座に入金していません。
  2. トレードで資金が増えたらこまめに出金する
    常に残りが約20万円になるようにこまめに出金しています。「1000万円とか稼いだのに出金できない・・・」といったことにならないように、こまめに出金するといいですよ。
  3. 少額を入金して、すぐに出金できるか試す
    2ちゃんねるとか掲示板の評判を調べてもそれがサクラである可能性もあるので、例えば1万円とか入金して出金ができるのか試してみましょう。
  4. 税金額を計算しながら国内FX業者と使い分ける
    税金を抑えるために海外FX業者ではいくら稼いだのかチェックをしながら、税率の変わり目の額になったら国内FX業者でトレードをするなど、常に税金がお得になるように調整してトレードしていきましょう。

海外FX業者を利用する際には国内FX業者を利用するとき以上に資金管理を厳格に行っていくようにしましょう。

海外FX業者には非常に魅力的なサービスも多いのですが、デメリットもあるということをきちんと理解して、それでも海外FX業者を使うのかどうかを判断されることをお勧めします。